ハナミズキ (花水木)Dogwood

春の日差しに 透けて


 ハナミズキ・アメリカヤマボウシ(ミズキ科)

・ハナミズキは北アメリカ東部原産の花木で、桜が散る頃、白やピンクの花びらのような苞を空に広げ、春の光を受けて 透き通るように輝きます。

・花言葉は「返礼」「永続性」「感謝」など。これは、1912年に東京市長がアメリカへ桜を贈った際、その返礼としてハナミズキが日本に贈られたというエピソードに由来しています。



ハナミズキの花のつくり

ハナミズキの4枚の花びらのように見える部分は、実は「総苞(そうほう)」という葉が変化したものです。

本当の花は中央に集まった小さな黄緑色の部分で、それぞれにおしべとめしべがあり、ここが花としての役割を果たしています。

ハナミズキは一般的には高さ4〜10mほどの中高木ですが、中には10mを超える立派な木もあります。

3月~花が咲く前

ハナミズキの花は、冬のあいだ硬い「苞」に包まれて守られています。春に苞が開き、花びらのように見える「総苞」が姿をあらわす前は、丸く硬いつぼみの形をしています。

春になると、丸くふくらんで、先端が少し色づきはじめます。

つぼみの近くに、細長くて尖った形の芽が見えます。これは「葉芽(葉が出てくる芽)」で、「花芽(花のつぼみ)」よりも細くて小さいのが特徴です。

4月~咲き始め

つぼみを包んでいた「総苞」が開き始めます。「これから咲くよ」という合図のような姿で、丸みがまだ残っています。

だんだん花の中心に、黄緑色の丸いぼんぼりのようなものが見えてきます。ここが咲き始めの「花芽(本当のつぼみ)」です。

開花

苞が十字形に大きく広がり、ハナミズキらしい姿になると、中央の花が次々に開花します。

花が咲き進むと、おしべ(花粉をつくる)とめしべ(花粉を受け取る)  がはっきり見えるようになります。

ハナミズキは主に花びらのように見える「総苞」で虫を誘い、この中央にある小さな花に虫を呼び寄せることで受粉します。

ハナミズキの実

受粉すると青い実を付けます。1cmほどの楕円形です(写真は7月)

9月頃、実が赤く色づきはじめます。

10月、秋が深まるにつれ、葉は紅葉し、実は真赤になります。

※ハナミズキの実は、とても苦く、食べられません。

晩秋(11~12月頃)、葉がほとんど落ち、枝先に赤い実だけが残る姿になります。



※英語名の「Dogwood(ドッグウッド)」という名前の由来は諸説あります。

 古い英語で木製の串を意味する「dag」が変化し、「ハナミズキの木が硬く丈夫で、昔は道具や杭に使われていたこと」が由来とされる説、

「17世紀頃にハナミズキの木の樹皮を煎じた煮汁を犬の皮膚病治療(ノミ退治)に使用していたため ”Dog wood(犬の木)”と言われるようになった」という説などがあります。

 

1915年(大正4年)にアメリカから贈られて以来、100年以上の時を超え、今ではすっかり日本に根づいた花木です。春の木として広く愛されるようになりました。



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似た花:ヤマボウシ
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春の花
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