正倉院展(The Annual Exhibition of Shōsō-in Treasures)& 『正倉院 THE SHOW』

正倉院展とは?

・奈良にある正倉院の宝物の中から、毎年選りすぐられた約60〜70件ほどの宝物が一般公開される展覧会。例年、10月下旬から11月初旬にかけて、奈良国立博物館にて開催されます。

・東大寺の校倉造の倉庫に約1300年にわたって守られてきた聖武天皇の遺愛品などを中心に、当時の天平文化を今に伝える貴重な品々を見ることができます。


※正倉院展は基本的に撮影禁止のため、このページの写真は「正倉院 THE SHOW(2025年)」にて撮影したものです。「正倉院 THE SHOW」では、正倉院宝物が、当時と同じ材料、技法を用いて忠実に再現されています。以下に有名な宝物をご紹介します。


瑠璃坏(るりのつき)

コバルトブルーのグラスを銀製の台座で支える「瑠璃坏」

紺玉帯

高位の人のみに許されたラピスラズリで飾られた帯

螺鈿箱(らでんのはこ)

紺玉帯を収めていた箱。黒漆地にヤコウガイで唐花文様をあらわし、花の芯には下面に彩色した水晶をはめる「伏彩色」の技法が用いられています。

螺鈿紫檀五弦琵琶

↑模造 螺鈿紫檀五弦琵琶

正倉院を代表する宝物で、世界で唯一現存している 五本の弦をもつ琵琶。

600を超えるヤコウガイとタイマイのパーツが用いられ、ラクダに乗る人物や、背面を埋め尽くす宝相華の文様等が描かれています。

↑デジタル宝物映像 螺鈿紫檀五弦琵琶

漆金薄絵盤

大仏に備える香炉を置く 蓮の花をかたどった台。32枚の蓮弁には、花鳥や迦陵頻伽が極彩色で描かれています。

※3Dデジタルデータ化し、巨大スクリーンで再現された映像より

黄金瑠璃鈿背十二稜鏡

正倉院に伝わる唯一の七宝で作られた鏡。

大仏殿の開眼会

奈良時代の東大寺大仏の開眼に際して行われた壮大な式典が映像で再現されています。

蘭奢待

沈香の大木の模型。謎に包まれてきた名香「蘭奢待」の香りを科学分析によって再現し、来場者が実際に香りを体験できました。



『正倉院 THE SHOW ー 感じる。いま ここにある奇跡 ー』【開催:2025年6月14日~8月24日 歴史博物館(大阪)/2025年9月20日~11月9日 上の森美術館(東京)】

・宮内庁正倉院事務所監修のもと、正倉院宝物の美や歴史を体感できる初の体感型展覧会。従来の「正倉院展」(主に奈良国立博物館で開催)が生品の宝物を鑑賞する伝統的な展示であるのに対し、「正倉院 THE SHOW」は、最新技術を駆使して宝物の背景にある歴史や美をより深く体感させることを目的としたイベントで、大阪・関西万博を機にスタートしました。

・実際の宝物は展示されませんが、最新のデジタル技術を駆使し、宝物の細部や音色、香りを五感で味わえるよう工夫されています。特に巨大スクリーンでの映像や「再現模造」は見事です。


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