ヤドカリ(Hermit crab)

ひっこしの名人


ヤドカリ:異尾下目(いびかもく)

・ヤドカリは、お腹がやわらかいので巻き貝の殻を借りて暮らす生きものです。自分の体を守るために殻が必要で、成長するとぴったり合う新しい殻を探して、一生「引っこし」を続けます。

・海辺の岩場や砂浜、潮だまりなどでよく見られます。種類によっては深い海にすむものや、陸で生活するオカヤドカリの仲間もいます。



貝の殻の「引っこし」

ヤドカリは、体が大きくなると、今の殻がせまくなります。するとヤドカリは、海辺でちょうどいい殻を探して歩き回り、気に入った殻が見つかると、新しい殻に入り直し、引っ越します。

仲間同士で殻を交換するような行動が見られます。ヤドカリが何匹も並び、大きさに合わせて順番に貝殻を交換する行動が観察されたことがあるそうです。

はさみの秘密

ヤドカリのはさみは左右で大きさが異なることが多く、大きなはさみで貝殻の入り口をふさいで身を守ります。

海のお掃除屋さん

ヤドカリは雑食で、海藻や小さな生きもののかけら、落ちている有機物などを食べます。海の中の「おそうじやさん」としても知られています。

オカヤドカリ(陸生ヤドカリ):オカヤドカリ科

オカヤドカリは沖縄の海岸や岩場にすむ大型の陸生ヤドカリ。体はがっしりして脚が太く、巻き貝の殻を利用して身を守ります。

夜行性で、湿った場所を好むそうです。

※写真のオカヤドカリは、外側の貝を含めると10cm以上の大きさでした。

日本のオカヤドカリ科7種はすべて天然記念物に指定されています。日本では採集や持ち帰りが制限されている地域もあります。

小さめのオカヤドカリもいます


※ヤドカリのなかまは、危険を感じると貝殻の中に隠れてしまいます。でも、しばらくじっと待っていると、長い目をそっと出してまわりを確かめ、ゆっくり歩き始めます。興味をもってくださった方は、根気よく観察してください。


参考:カイカムリ

カイカムリはヤドカリによく似ていますが、実はカニの仲間です。

貝殻やカイメンなどを背負う姿はヤドカリを思わせますが、目的は住むためではなく、敵から身を守るためのカモフラージュです。

 

ヤドカリもカイカムリも、それぞれ違った方法で身を守りながら暮らしています。


※このページのヤドカリとオカヤドカリの大部分は、沖縄県で撮影しています(カイカムリはニフレルにて撮影)

※このページの説明は、『科学のアルバム ヤドカリ』『ヤドカリ ひと目で特徴がわかる図解付き 日本各地のヤドカリ・オカヤドカリ200種』を参照しています。


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