節分から立春へ


節分(2月3日ごろ):冬と春の季節を分ける節目の日。むかしは立春、立夏、立秋、立冬の前日は、すべて節分と呼ばれていました。

豆まきや 恵方巻き(太巻きのまるかぶり)等、さまざまな行事や風習があります。

注)節分は概ね2月3日ですが、地球の公転周期が1年365日ぴったりではないことから、1年で約6時間の差が生まれ、年により暦が変わります。近年では、124年ぶりに2021年の節分が2月2日となり、しばらくは4年ごとに、2月2日となるようです(国立天文台ホームページより抜粋)



オニ(鬼)

オニは悪いことの象徴。十二支をあらわす方角の丑寅の方向に住むと言われ、おにの姿は、昔から ウシ(丑)の角と、トラ(寅)のきばをもち、トラの皮を着た姿で描かれています。

豆まき「福はうち」「鬼は外」

平安時代、豆には おにを追い払う力があるとされ、豆まきをしていたのが、江戸時代に一般に広まったと言われています。今でも 各地で節分にちなんだ行事が開かれています。

おたふく(お多福)

顔立ちが丸く、ほおが膨らみ、鼻が低めの ふくぶくしい顔立ち。昔から日本美人の典型とされてきました。 多くの福を呼ぶ顔の女性という意味から、「多福」になったとする説が有力とされています。

恵方巻

「恵方」は、その年の「十干(じっかん)」により、福徳をつかさどる歳徳神(としとくじん)のいる方向を「吉」の方向と定めたもの。

「十干」とは「 甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)」の事で、中国から伝わり、暦の表示などに用いられています。「恵方」は、この「十干」と東西南北の「四方」の組み合わせで決まり、基本的に、「東北東」「西南西」「南南東」「北北西」の四方向です

十干による恵方は、西暦の1の位でも確認できます。西暦の1の位が「0,5」の年は「西南西」、「1,3,6,8」は「南南東」、「2,7」は「北北西」、「4,9」は「東北東」となっています

たとえば、1の位が「4」の2024年の恵方は「東北東」、1の位が「5」の2025年の恵方は「西南西」等となります。

恵方巻・いわし料理など

方位の神様とされる歳徳様がいる方角(恵方)を向いて、太巻き一本を無言でいただくと、願いごとが叶うと言われます。もともとは関西地方の風習でしたが、今では全国に広がっています

節分の食卓は、地方により、けんちん汁、こんにゃく、そば、くじら等と様々です。(写真は関西の 恵方巻にいわし)

立春大吉

「立春」は、暦の上では春、新しい一年のはじまりでもあります。良い年でありますように。

※「立春大吉」は左右対称で、表からも裏からも読むことができる 縁起の良い文字です。



※以下は節分にちなんで、関西の節分祭、節分の工作等

節分行事で有名な成田山。写真はNHK連続テレビ小説「あさが来た」のお二人が豆まきをされた様子(2016年2月3日より)

大蛇が駆け回る「石見神楽(種神楽)奉納」

節分の日は、特に京都の神社や寺院が、神事でにぎわいます。

神戸南京町では、節分の時期前後に、春節祭が開催されます

※春節祭は1月の年もあります

楽しい 鬼退治。子どもさんとの工作に。

アマビエは疫病退散のご利益があるとされる妖怪(アマビエに変身している鬼滅の刃の禰津子はおまけのイラストです)

※アマビエの詳しい説明は「節分のイラスト」にあります



※下記は別ページがあります

節分のイラスト
節分のイラスト
イワシ
イワシ
早春の花
早春の花
フキノトウ
フキノトウ