月(moon)

月は 地球のただ一つの衛星で、地球のまわりを 約1か月かけて ひとまわりしています。地球にいちばん近いため、明るく輝いて見え、満ちたり欠けたりする様子などを観察できます。地球に与える影響も大きく、潮の満ち引きなど、私たちの生活とかかわりの深い 大切な天体です。



皆既月食と最近の最近の記録

月は太陽の光を受けて反射して光っています。

「月食」は、太陽と地球、月が一直線に並んで、月と太陽の間に地球が入り、月に太陽の光が当たりにくくなる時に起きます。地球の影の中を月が通過することによって、月が欠けたように見えたり、暗くなったりします。

「皆既月食」では、月が地球の影に満月がすっぽりと隠れ、赤銅色に光って見えます。

月の一部が地球のかげに入る「部分月食」の時もあります。



2022年11月8日の皆既月食

2022年11月8日18時頃から22時前まで、ほぼ日本全国で「皆既月食」と「天王星食」のダブル食が観測でき、多くの人が世紀の天体ショーを楽しみました。

「皆既月食」としては、18時9分ごろから月が欠け始め、19時16分から20時42分の間「皆既食」の状態となり、部分的に欠けた状態を経て、21時49分ごろ明るい満月に戻りました(下の写真は欠け始めの18時30分と18時45分頃の15分間。刻一刻と月の姿が変わります)

※ちなみに 皆既月食に惑星食が同時に起こるのは、1580年の土星食以来で、442年ぶりのとのこと。次回、日本で皆既食と惑星食が起こるのは、2344年7月で322年後となるそうです。

※皆既月食は次回2025年9月5日未明に観測できる予定です。

2021年11月19日の部分月食

上は2021年11月19日に97.8%欠けるほぼ皆既の部分月食が、夕方から19時50分頃まで観察できました(写真は2021年18~20時30分頃/食の最大は18時すぎ)

2014年10月8日の皆既月食

2014年10月8日の皆既月食では、秋空に 幻想的な皆既月食が くっきりと 眺められ、多くの人が観察を楽しみました。(写真は 18時15分頃~21時40頃の月)

2018年1月31日の皆既月食

あいにくのお天気で、雲の隙間からの観察となりましたが、午後8時50分頃から部分的に欠け始め、午後9時50分頃~11時10分頃に、皆既食になりました。



月齢(げつれい)について

新月を「0」として、そこから何日経過したかを示します。※ イラストは月齢の目安で、必ずしも一致するものではありません。

※下の写真は 2019年の十五夜より、月の満ち欠けの様子

月の満ち欠けの例



参考:日食

「日食」とは、月が太陽の前を横切るために、月によって、太陽の一部(または全部)が隠される現象。「部分食」では太陽の一部が月によって隠され、「皆既食」では太陽のすべてが月によって隠されます。「金環食」は、太陽の方が月より大きく見え、月のまわりに太陽がはみ出して見る現象です。

※写真は部分日食(2020年6月21日17時頃/大阪にて)


※このページの説明は、「キッズペディア科学館(小学館)」「こども宇宙図鑑(星の手帖社)」「できる子図鑑(旺文社)」を参照しています


月のいろいろ

※以下はその日のブログ等に移動します


太陽系の惑星(大阪市立科学館より)
太陽系の惑星(大阪市立科学館より)
十五夜(月のうさぎ)
十五夜(月のうさぎ)
スーパームーン
スーパームーン
金星
金星
ブルームーン
ブルームーン
ストロベリームーン
ストロベリームーン
写真集:宙
写真集:宙