あじさい(hydrangea)

雨に イキイキ 七変化


・6月前後に開花。梅雨時期に どこか沈みがちな気分を 和ませてくれます。

・アジサイは、後述のガクアジサイを改良した園芸種で、最近は品種改良が進み、様々な品種があります。

・花言葉は「辛抱強さ」「和気あいあい」など。

花の色が変化する種類が多く、一般的には、土壌が酸性だと青い花をつけ、土壌がアルカリ性だと赤味がかると言われます。この他、咲き始めから花の終わりにかけて次々と色が変わる品種や、紫外線があたると花の色を変える品種もあります。



アジサイの花のつくり

アジサイは 小さな花(装飾花)の集まりで、花びらのように見える部分は「がく片」です。

アジサイの開花(ヒメアジサイ)

小さな緑色のつぼみが 葉の間に 無数にかくれていて、その一つひとつが だんだんふくらみ、大きくなって、色づきます。

ヒメアジサイは、植物学者の牧野富太郎博士が長野県の民家で発見し、澄んだ空のように青く、優美で美しい花を咲かせる様子に感動して「ヒメアジサイ」と名づけたと言われています。

ガクアジサイの花のつくり

・がく片が 花びら状に大きく変化した装飾花が、花の集まりの外側に ついています。

・葉は厚くてツヤがあります。

もともとはアジサイの原種の一つで、園芸用も含め、様々な品種があります。

シチダンカ

オランダの医師、シーボルトが『フローラ・ヤポニカ(日本の植物誌)』で紹介したとされる「シチダンカ」。装飾花のがく片が八重咲きとなる美しい品種で、ヤマアジサイの仲間になります。

ヤマアジサイ

日本の各地で古くから自生している野生種のアジサイ。枝が細く、花も小ぶりで、繊細です。

↑クロヒメ(黒姫)ヤマアジサイの一品種

アマチャ(甘茶)

葉に甘みがあり、古くからお茶として親しまれています。仏教行事の1つである花まつりで、本堂に飾られる甘茶は、このアマチャからつくられるものを言うそうです。



セイヨウアジサイ

アジサイはもともとは日本固有の植物でしたが、欧米で鉢花用として多種多様に改良されました。草丈が短く豪華な花をつける品種を総称して「セイヨウアジサイ」と呼ぶようです。

アナベル

装飾花だけからなる大輪「アナベル」

写真左はアナベルのつぼみ

神戸森林植物園のアナベルの説明
神戸森林植物園のアナベルの説明

八重のガクアジサイ

装飾花のがく片が八重咲きとなる品種。上は「隅田の花火」

三室戸寺の美しいガクアジサイ

ウズアジサイ

装飾花の花弁が丸く、内側に巻いています。別名オタフクアジサイ。

コアジサイ

装飾花はなく、両性花が集まって咲きます。



ツルアジサイ

つるで高い木をよじのぼり、花はガクアジサイに似ています。

※このページの説明は、神戸市立森林植物園の説明、「植物(小学館)」「樹木(山と渓谷社)」「しぜんとかがくのはっけん(主婦の友社)」、「読売こども新聞(2020年5月28日号)」等を参考にしています。

アジサイは雨の日が元気に見えます



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神戸市立森林植物園
神戸市立森林植物園
アジサイの描き方
アジサイの描き方
ウツギ(卯の花)
ウツギ(卯の花)
初夏の花
初夏の花
四季の花と実トップ
四季の花と実トップ